せっかく新規集客をしても、そのお客様がリピートしてくださらないことには、ずっと新規を集め続けなくてはなりません。

サロン運営で大切なのは、いかにリピートしていただくかです。リピートしてくださる常連のお客様が増えるほど、あなたのサロンは安定していきます。

あなたのサロンがいたって普通のサロンでしたら、お客様が再来店する理由がありません。他のサロンでも良いということになってしまいます。

では、どうしたらリピートしていただけるのでしょうか。

基本となる３つの考え方がありますので、それをお伝えしていきます。

１・サロンのコンセプトを伝える

あなたのサロンが何をコンセプトとしているか、ちゃんとお伝えしていますか？

「このサロンは他のサロンとは違う、私の思うような未来が手にできそう！」と思われているでしょうか。

たったひとりのお客様（ペルソナ）の悩みを解決できるようなコンセプトを作っていくことを、いつもお話しています。

自分がどうなれるか（ベネフィット）を、お客様は知りたいのです。

ジェルネイルをして綺麗になる、爪を保護することができる。それは結果です。

あなたのサロンに来てジェルネイルをして綺麗になったら、どんな未来が待っているのか。
あなたのサロンに来てジェルネイルをして爪を保護したら、どんな未来が待っているのか。

それをわかりやすく、お客様の頭のなかにある言葉で表現してください。

だからこそ、しっかりとしたペルソナを作っていく必要があるのです。

ただ、それもしっかりとしたリサーチがあってこそです。

自分の頭の中で作ったペルソナは、あくまで想像上の人物です。裏付けとなるリサーチを重ねて、さらにそのペルソナをブラッシュアップしていくことも必要でしょう。

サービスを意図的に伝える

とても良いサービスを提供しているにもかかわらず、それを伝えていないことが多くあります。

例えば、こだわりの商材を使っている。爪を傷めないために、独自の技術を使っている。他のサロンでは別料金となることを、標準メニューに組み込んでいる。

それも、伝えていなければお客様にはわかりません。

お客様はその道のプロではなく、素人なのです。

しっかりとお伝えしないとそれが当たり前このことと思い、あなたのサロンの良さとは捉えてもらえません。

「こんなにすごいことをやっているサロンなんだよ」と言うと自慢のように聞こえますが、事実を伝えて、「あなたはこんなメリットを受けとることができるんですよ」と表現することは、お客様のためでもあるのです。

日本人は控えめなところが美徳ではありますが、それはこの場合全く自分のためにもお客様のためにもなりません。

次回予約をいただく

次回予約をいただく＝来月も売り上げが欲しいからと思われるのではないか。こちらの利益になるようにと思われるのではないか。そのように考えてしまってはいませんか？

次回予約をいただくことは、お客様のためです。

ジェルネイルは３週間〜４週間が「美しく保つための賞美期限」なのです。

その期間が過ぎたら、やはり爪が折れやすくなったり、爪の根元とジェルネイルの隙間があいてしまい、美しくはありません。

ですから、適正な時期に付け替えをしていただくことはお客様のためです。そして次回予約をいただかなかったばかりに、いざ付け替えたいとお客様が思っても予定があわずさらに延期となり、結果爪が傷んでしまうことも考えられます。

ジェルネイルが長持ちするからといって、やみくもにその期間を長くすることはお客様のためではありません。ネイリストが長持ちさせられたと思う、自己満足です。

そうはいっても、なかなか次回予約を取るのが難しいと思いますか？

私のサロンでは、次回予約を取るメリットを次のように３つお伝えしています。

・次回予約をすると、付け替えオフが無料になる
・次回予約を入れないと思った日時に予定が取れないことが多いので、あなたの枠を確保したい
・予約が取れないと爪が傷んだり折れたりする可能性が高くなるが、それを回避できる

もちろん１ヶ月先のことなので、いつでも予約の変更は可能だとお伝えします。

これを伝えても次回予約はいらないとおっしゃるのなら、しつこくせずに適正な時期にまたご連絡をしてください。

次回予約をいただく時、ご新規さまの場合は緊張するかもしれません。

ですが、次回予約を取るのが当たり前のサロンだという認識になると、お客様からこの日この時間にお願いしたいと言ってくださるようになります。

それが常連さまです。あなたのサロンを支えてくださる、本当に大切なお客様です。

そのようなお客様でいっぱいになれば、あなたのサロンは新規集客をしなくても安定した経営ができるようになります。

さらには、その分常連さまに時間もお金もかけてサービス向上をすることが可能となりますから、ますます喜んでいただくことができますね。

双方に良いことばかりですから、臆せず次回予約をいただいてくださいね。