暖かくなってきたので、フットジェルの季節ももうすぐですね。
フットジェルはただ単にハンドジェルを足にするわけではなく、いくつかポイントがあります。
今回、新人ネイリストさんにフットジェルを施術する時に知っておきたいコツを伝えたので、シェアしますね。
1・オフの時間短縮をするコツ
施術時間の短縮は、新人さんの課題でもあります。
オフの時間短縮の一つとして、ネイルマシンで削ってからオフ剤をアルミホイルで巻くという作業を効率的に行うことが挙げられます。
ハンドではオフ剤を時間差で巻くことにより、10本巻き終わって最初の爪に戻った時にジェルネイルが浮き上がっているようにしたいので、1本削っては巻き、1本削っては巻きと、順に行うようにお伝えしています。
でも、フットは親指以外は面積が小さいので、1本ずつ巻いてもさほど差がでません。
それなら、同じ作業をまとめたほうが時間は短縮できるので、まずは親指のジェルネイルを削ってオフ剤で巻き、そのあとは残り4本を一気に削ってから巻いていくようにします。
ほんの少しの時間短縮でも、そのちょっとの積み重ねで大きな差になるので、オフはそのようにすると良いです。
2・爪の長さを整える時のコツ
手の爪は、裏返すことによってフリーエッジ(爪の伸びた白い部分)がどのくらいあるのか確認することが容易です。
でも、足の爪はそれが見えにくいので、もし確認せずにいきなりネイルニッパーでカットしてしまうと、思ったよりも短くなってハイポ二キュウムまで切ってしまうなんてことになります。
爪の先端の皮膚を押し下げて、どこまでフリーエッジがあるのか見てからカットしたり、自信がない場合はジェルオフをしてからカットしたほうが安心ですね。
フットジェルは、ハンドジェルよりも指先を酷使することが少ないので、長持ちする傾向にあります。
それもあって、お客様は自分で長さを調節してから来店することも少なくありません。
先端をカットしている場合ジェルのオフ剤が染み込みやすいので、爪をカットせずに削って巻いてもオフに支障はありません。
そして、爪を整える時の基本はスクエアです。
サイドの角を落としすぎると、巻き爪の原因になります。
ただ、お客様によっては角がないようにという方もいますので、そこは臨機応変にしていきましょう。
3・ケアをしっかりするためのコツ
足は角質の溜まりやすい箇所です。
爪周りも例外ではなく、冬に溜まった角質が爪を覆ってしまい、爪が小さく見える方もいます。
特に小指は靴に押されてどんどんと角質も硬くなってしまい、ケアも大変なことがあります。
しっかりとスキンダウンして、甘皮周りやサイドの角質をきちんと除去することで、見た目だけではなくジェルを塗る時にガタつきなくスムーズに塗ることができます。
4・塗る時のコツ
ジェルを塗る時、手よりも爪周りの皮膚が盛り上がっていることが多い足は、ちょっと塗りにくいかもしれません。
しっかりスキンダウンして、皮膚を押し下げて塗るようにしましょう。
その時、サイドや甘皮周りがガタついたりかすれたりすると、爪が伸びてきた時にお客様からよく見えて、がっかりされてしまいます。
それから、爪にカーブのついている場合が多いので、多すぎるジェルは漏れの原因になります。
根元やサイドにジェルが漏れて皮膚についてしまい、何度も修正すると時間がかなりロスしてしまいますから、多すぎず少なすぎずでムラなく塗っていきます。
もし5本いっぺんに塗ってそうなって修正するくらいなら、親指、人差し指と中指、薬指と小指といったように数回に分けて塗ったほうが時間がかからないかもしれません。
5・デザインのコツ
足は、サンダルだけなら指先も解放されるので良いのですが、靴だと締め付けられますよね。
その時にジェルのアートが盛り上がるようなもの、例えば大きなストーンやパーツが付いていたら、そこが押されてかなり痛い思いをします。
お客様はそれを知らずにオーダーすることもあるので、もしこのデザインは痛くなるかもと思ったら、その旨ご説明します。
ただその時に「やめたほうが良いですよ」ではなく、その代替え案を出してあげましょう。
せっかくそのデザインをしたい!と思って楽しみにして来店してくださったお客様をがっかりさせないように、痛くならないようにアレンジしたり、似たようなテイストのデザインをご案内してみてください。
それが良いデザインだったら、お客様の満足度は一気にアップしますし、その提案をしてくれたあなたを信頼してくださるので、リピートにも繋がりますよね。
まとめ
ケアを重視した施術の場合、意外と足は時間がかかります。
塗るのは手よりもやりやすいですから、そこで時間を短縮するように時間配分をしてみてください。
ケアをほどんとせずに、角質もファイルで削って終わりというサロンも多いですが、個人サロンならぜひケアをしっかりとして施術をしてあげると良いですね。
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