なぜか同じ爪のジェルネイルばかりが剥がれてしまう、サロンにそんなお客様はいませんか?
それが続くと、お客様に申し訳ないし自分の技術に自信はなくなるし、あまり良いことはないですよね。
同じ爪のジェルネイルばかり剥がれる時の対処方法をお伝えします。
目次
自分の技術を振り返ってみましょう
まず、自分の技術は安定しているかどうかを振り返ってみましょう。
お客様のジェルネイルがはがれたりはがれなかったりと、その時になってみないとわからないとしたら、それは技術不足の可能性があります。
まだ経験を積んでいない駆け出しのネイリストさんに多いと思うのですが、その場合はどうして技術が安定しないのかを考えてみましょう。
ただなんとなく施術をしていませんか?
教わった手順通りにただやっているだけかも・・・
どうして取れてしまうのかを、施術の手順ごとに考えてみると良いですよ。
1つ1つの工程に意味があることを、今一度意識してみると良いかもしれません。
お客様の生活環境やクセ
自分の技術は安定しているのに、どうしても取れてしまう場合があります。
そういったときは、技術ではなくお客様の生活環境やクセに原因があることも考えられます。
水仕事や洗剤などをよく使う
家事をしていると、水や洗剤に触れる機会が多くあります。
ジェルネイルがちょっと浮きかけていたり、何かの拍子に剥がれそうになっていた場合、その隙間に水や洗剤が入り込んでさらに浮かせる原因になります。
全くそれらを使わないことは不可能ですが、洗い物をするときや掃除をする時にはゴム手袋をするなど、ちょっとした工夫でもちも変わってきます。
私は髪の毛を洗うときもシャワーブラシを使って洗っていますが、慣れれば面倒ではありませんよ。
とはいっても、お客様には「洗い物は素手じゃないと洗った気がしない」「洗剤が落ちているかわからない」という方もいます。
それを全否定するのはよくないので、最近の洗剤はすぐに落ちてくれるものが多いのでゴム手袋をしていても大丈夫ですよと、アドバイスしてみてくださいね。
指先をよく使う
同じ指のジェルネイルが取れる場合、ほとんどの場合親指、人差し指、中指です。
この3本はよく使う指なので、他の指よりもジェルネイルが取れるリスクがあります。
パソコンのタッチ、ラベルやシール剥がし、ダンボールを崩す、他にも自分が気がつかないクセで同じ指を酷使している場合もあります。
クセだとなかなか気がつかないですし、直しにくいですよね。
でも、こういったことが剥がれる原因になっていると理解してもらうだけでも、お客様に意識してもらうことができますよ。
保湿するタイミング
特に冬場はハンドクリームを使うことが多いですが、水を使うごとに保湿するのがベスト。
ジェルネイルは乾燥に弱いということも知っておいてもらうと良いですね。
それから、ジェルネイルをする前にハンドクリームを塗ってしまうと剥がれやすくなるということを知らないお客様もいますから、施術前に確認しておくことも大切です。
もし塗ってしまった場合、洗ってもらうかしっかりエタノールで拭き取っておきましょう。
ベースジェルを変える
私は数種類のベースジェルを用意しています。
メインで使っているのは「カルジェル」と「バイオジェル」です。
バイオジェルはオフがしにくいジェルですが、定着は良いです。
カルジェルは傷んだ爪だと剥がれてしまう場合があるので、他のサロンで傷んでしまったようなお客様にはバイオジェルを使うのも良いかもしれません。
どのベースジェルを使うかという選択も、ネイリストの技術のひとつですね。
施術方法を変える
取れやすい爪だけベースジェルを2度塗りするなど、先端のジェルの厚みを意識することも大切です。
プロテケアネイル技術講習でも、ベースの塗り方や先端のジェルの施術方法をしっかりお伝えしていますが、取れやすい方は「爪の先端を酷使している」場合も多くあります。
それを見越して、ベースと先端の厚みを出すことを意識します。
薄くて柔らかい爪の方は剥がれやすい
爪が薄くて柔らかいと、ジェルネイルが剥がれやすいです。
それは、爪の柔軟性とジェルの柔軟性が合わずにズレが生じるからです。
そうなると、なおさら土台となる爪をしっかりと健やかに保つことが必要となってきます。
保湿や栄養をしっかり意識してもらい、ネイリストと一緒に爪を育てながらジェルネイルを楽しんでもらえると良いですね。
まとめ
それでもジェルが取れてしまう、何をやっても無理なお客様は別のサロンに行ってしまうかもしれません。
その時に、自分を責める必要はないですよ。
技術が合わないお客様は、どんなトップネイリストであろうと必ずいます。
そのお客様を追いかけてみても、なにも良いことはありません。
合わないお客様は、その人にあうネイリストを探してもらったほうがお互いのためですね。
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